はじめてのコーセー
私たちの想い
1991年に誕生した「美しい知恵 人へ、地球へ。」というコーポレートメッセージには、
“美の創造企業”として「美」にまつわるあらゆる知恵を出し合い、
人々のために、そして大切な地球のために役立てるという強い決意が込められています。
「人々に夢と希望を与え、明るい世の中をつくりたい」
創業以来、コーセーグループは、化粧品ひとすじに、美と誠実に向き合い続けてきました。
戦後、日本人女性の心を明るくするために磨き続けてきた「美しい知恵」は、
現在、性別や年代、地域を超えて世界中のすべての人へ、
そして、美しい地球を守る取り組みへとつながっています。
これまでの歩み
コーセーが世に提供した、美しい知恵
創業者の小林孝三郎が重視していた「製・販・需の共存共栄」という信念は、時代に合わせて進化しながら脈々と受け継がれ、お客さまをはじめ、コーセーを取り巻くさまざまなステークホルダーが互いを高め合う関係づくりを目指しています。
この「コーセービューティパートナーシップ(KOSÉ Beauty Partnership)」を通じて、今後も新しい価値を創造し、明るい未来を築いていきます。
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高品質な化粧品を創出
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1946年小林孝三郎がコーセーの前身となる
小林合名会社を設立化粧品をつくる・使うすべてのステークホルダーの幸せを実現すべく、1946年3月、コーセーの前身・小林合名会社を設立。小売店との直接取引を基本とした協約販売制度を導入し、共存共栄と製販共同経営の理想を具現化しました。「正しきことに従う心」という孝三郎の座右の銘は、現在でもコーセーの企業精神の根幹を成しています。
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1954年初代コーセービューティシャン誕生
ビューティコンサルタント(BC)の前身となる、コーセー初の「ビューティシャン」の募集広告を新聞に掲載すると、採用予定人数の50倍もの応募がありました。ビューティシャンの存在は、美容知識と技術を普及し、化粧品業界の発展に寄与するとともに、美容スタッフのイメージを向上させる憧れの職業となりました。
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1975年“美容液”という新たなジャンルを確立
まだ美容液という概念すらない中、業界のパイオニアとして「アルファード R・Cリキッドプレシャス」を発売。美容成分を豊富に含み、時短かつリッチでしなやかな肌へ整えるという当時の需要を捉えた商品です。独特な感触とその効果から、後に“美容液”という新たなカテゴリー(種類別名称)として登録されました。
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時代に新たな美しさをもたらす
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1976年業界に先駆けた
パウダーファンデーションを発売これ一つで美しい肌色をつくることができるだけでなく、使用法の簡便さ、さらに携帯性の良さと、三拍子揃った魅力的なファンデーションを発売。この発明の根底には、女性がさまざまなことにチャレンジしていく時代に、「なんとか時間を生み出したい」という想いがあり、社会課題を解決する発想でモノづくりを行っていました。
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1985年「雪肌精」発売
多様化するニーズにいち早く応え、効能特化型商品を開発・販売し、新たな市場を開拓してきました。その中でも和漢植物エキスを配合した化粧水1品でスタートした「雪肌精」は、その独特の使用感と確かな効果で幅広い顧客層の支持を獲得し、ロングセラーブランドに成長しました。
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1988年コーセーコスメポート株式会社を設立
一般品ルートの化粧品販売会社、コーセーコスメポートを設立。化粧品のほか、シャンプーなどのトイレタリー製品も含め、化粧品発想で開発するセルフブランド群を幅広いチャネルで展開しています。お客さまの声を反映した商品を手頃な価格で提供することで、顧客層の拡大を図りました。
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新たな価値を世界中のお客さまへ
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1991年世界での存在感をより高めるべく、
CIを導入創業45周年を迎え、企業の存在意義を高めて、わかりやすくメッセージを発信していくため、CI(コーポレートアイデンティティ)を導入。本格的に企業イメージから見直すべく、トータルマーケティング戦略、ビジュアルアイデンティティの確立も行い、「英知と感性を融合し、独自の美しい価値と文化を創造する」という新たな企業理念体系で再始動しました。
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1992年CSR活動への積極的な取り組み、
地域社会とのかかわりCIの導入後、文化、芸術活動の支援やスポーツ振興などにも力を入れました。1992年には、障がい者雇用支援の一環として特例子会社アドバンスを設立。当時の化粧品業界では初の取り組みで、全業種でも25番目の特例子会社として認可を受けました。さらに、2016年4月には、群馬工場内にアドバンス群馬分室を設置しました。
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2009年コーセーを代表する環境保全活動
雪肌精「SAVE the BLUE」 プロジェクト青く美しい地球を未来につなげるため、2009年夏から雪肌精「SAVE the BLUE」プロジェクトを開始しました。「雪肌精」の売上の一部を自然保護活動に寄附し、地球の環境保全や啓発活動を行っています。「雪肌精」を象徴するボトルの瑠璃色から連想される“美しい地球”を次世代につなげたいという願いを込めています。
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2013年お客さまとの
コミュニケーションの場づくりコーセーの人気ブランドの垣根を越えた“ファンづくり”を目的に、お客さまとの「新たな出会い」を創出する場と位置づけて、「コーセー Beauty フェスタ」を開催しました。主要17ブランドを一堂に集め、お客さまが自由に見て回りながら商品をお試しできるというイベントで、メーカー主導による業界初の試みでした。
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2014年北米発ブランドの獲得により
グローバル化を加速既存グローバルブランドの育成に加え、北米発のブランド「タルト」を獲得し同社を子会社化するなど、グローバルブランドの拡充に注力。グローバル市場での存在感を高め、コーセー独自の価値提供を追求し続けています。
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2019年時代に合わせて進化する
コミュニケーション「お客さまにもっと近づく」から「お客さまと直接つながる」ことを目指し、ビューティプラットフォームがスタート。その後、銀座と表参道にブランドを横断して楽しむことができる直営店をオープン。デジタルと体験を融合させ、両面から新たな価値を提供するとともに、パーソナルな顧客体験を追求しています。
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コーセーの強み
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01独自のブランドマーケティング
コーセーは短期的な視座に陥ることなく、大胆な変革も含め、長期的な視点でのブランド育成を大切にしてきました。その結果、移り変わりの激しい化粧品市場にありながらロングセラーブランドを多数保有しています。
特長
- 長期的視点でのブランド育成
- 顧客特性に応じた販路の設計
支える基盤
- オーナー系企業ならではの長期的視点と柔軟な対応力、上場企業としての社会的責任の遂行によるバランスの取れた経営基盤
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02研究開発
コーセーは最先端科学を背景とした研究開発力の強化を追求し、革新的な新商品を数多く生み出しています。その原動力は、従業員の挑戦やアイデアを引き出すコーセーならではの自律した組織づくりにあります。
特長
- 常識や前提にとらわれないアイデアが生まれる組織風土
- 総合的な視野での商品づくり
支える基盤
- 立場にかかわらず提案できる仕組み
- 専門領域を特化せず、多様な経験を重ねる育成プロセス
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03品質へのこだわり
コーセーは創業時より、原材料の調達から製造に至るまで品質管理を徹底し、最良の化粧品づくりに情熱を注いできました。お客さま視点の品質改善活動や、品質保証体制などにより、コーセーの品質力は世界でも高く評価されています。
特長
- 高い基準での品質管理
- お客様の声に迅速に応える体制
支える基盤
- 創業以来培ってきた品質保証の信念
- 開発部門、生産部門との連携
事業と売上構成
事業別売上高(2023年12月期)
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化粧品事業
カウンセリング販売を主体とし、高付加価値を強みとするブランド群を「化粧品事業」と位置付けています。「化粧品事業」は、「ハイプレステージブランド」と「プレステージブランド」の2つのブランド群で構成されています。
ハイプレステージブランド
最高のクオリティを、
最高のサービスでコーセーの最先端の技術を結集して創り上げた、最高のクオリティを持つブランド群で、高級ブランドにふさわしい化粧品専門店と百貨店を中心に展開しています。専門的な教育を受けたビューティコンサルタントが、きめ細かなカウンセリングを通して商品を紹介、提供しています。
- 主要ブランド
- コスメデコルテ・ジルスチュアート・雪肌精 みやび・インフィニティ・プレディア・アディクション/タルト/アルビオン
プレステージブランド
より多くの方に、
付加価値の高い化粧品を高い付加価値を追求しながら、化粧品専門店、量販店、ドラッグストア、通信販売など幅広い流通チャネルに対応するブランド群です。
- 主要ブランド
- 雪肌精・ONE BY KOSÉ・ルシェリ・エスプリーク/米肌/カルテHD
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コスメタリー事業
コスメタリーブランド
いつもより、
少し上質な日常を化粧品のほか、シャンプーなどのトイレタリー製品も含めて化粧品発想で開発するセルフブランド群で、「コスメタリー事業※」と呼んでいます。量販店、ドラッグストア、コンビニエンスストアなどを通じ、優れた商品を手頃な価格で提供しています。
「コスメティック」+「トイレタリー」の造語
- 主要ブランド
- ヴィセ・ファシオ・ネイルホリック・スティーブンノル ニューヨーク/ソフティモ・ジュレーム・ビオリス・クリアターン・サンカット・マニフィーク・グレイスワン
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その他
他社化粧品ブランドの受注生産(OEM)や、全国のホテル等で使われるアメニティ化粧品、業務用化粧品の販売を中心とする事業です。
成長戦略
当社グループは中長期ビジョン「VISION2026」を推進しており、「世界で存在感のある企業への進化」を目指しています。2022年度からは「PHASEⅡ:世界での存在感拡大と更なる顧客体験の追求」の段階に入り、基本戦略の下、グローバルな事業展開の促進、事業領域および顧客層の拡大、デジタルコミュニケーションの強化、成長を支える経営基盤の構築に取り組んでいます。