生産における取り組み
コーセーでは、生産活動において、サステナビリティ戦略に基づき産業廃棄物の削減や地球の温暖化防止のための省エネルギーへの取り組み、環境汚染の防止など、さまざまな側面で地球環境に配慮した取り組みを継続して行っています。
生産における環境マネジメント
コーセーの生産部門では環境への影響に配慮し、2000年度に群馬工場にて環境マネジメントシステムに関する国際規格ISO14001の認証を取得し、2002年度に狭山工場、2003年度に関係会社工場でも認証を取得しました。2015年9月に発行されたISO14001の改正版についても、対応を完了しています。
今後も、安心・安全で信頼できる高品質な化粧品を、環境に配慮した生産体制でお客さまにお届けするように努めていきます。
<ISO14001認証取得事業所>
登録証(認証日:2003年1月28日)- (株)コーセー 狭山事業所
- (株)コーセー 群馬事業所
- コーセーインダストリーズ(株)群馬工場
- コーセーインダストリーズ(株)狭山工場
- (株)アドバンス
リサイクルの推進
コーセーの生産部門では、発生した廃棄物を単純に”捨てる”のではなく再資源化して社会に還元することを目標としたリサイクル活動に力を入れています。基本的な考え方は、マテリアルリサイクルを最重点に、ケミカルリサイクル、サーマルリサイクルを併用し、単なる焼却処理や単純廃棄を極力なくすことで、この方針に沿って各職場においても分別・回収を徹底し、リサイクル率の向上、廃棄物量の削減に努めています。特に商品輸送用保護箱は、リサイクル紙利用率100%を具現化しています。さらに事業所で発生した紙ごみを原料にする取り組みも進めています。これらのリサイクルは、最適なリサイクル業者の見直しを都度実施するとともに、処理業者の視察も計画的に実施し、適正な処理がなされているか、監視しています。
マテリアルリサイクル:材料をそのまま利用するリサイクル(例えばプラスチックからプラスチックへ、紙から紙へリサイクル)
ケミカルリサイクル:何らかの化学的なプロセスによるリサイクル(リサイクル原材料を別の形にして利用)
サーマルリサイクル:リサイクル原材料を利用して熱として回収するリサイクル
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(1)古紙を集めて保護箱の材料に加工します。
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(2)工場の製函グループで保護箱が仕上げられます。
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(3)知恵と熱意がつまった古紙100%の保護箱。
環境負荷低減への取り組み
2011年には、群馬工場にエネルギー使用効率を高めるコージェネレーションシステムを導入しました。天然ガスを利用して自家発電するとともに、原動機から出る廃熱を化粧品製造に有効活用することで環境負荷を低減しています。ほかにも、工場の使用電力は、空調負荷が高まる夏季にピークを迎えることから、窓への遮光ネットなどを整備し、室温上昇の抑制に努めています。
2021年1月より群馬工場で、2023年2月よりは狭山工場で、購入しているすべての電力を再生可能エネルギーへ切り替えました。これは、2018年度を基準とした場合、当社グループ全拠点におけるエネルギー・購入電力由来の温室効果ガス排出量のうち、約32%分に相当します。
また、主要設備の電力使用量を把握できるよう電力の見える化を推進し、さらなる効率的な運用を進めています。
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天然ガスを利用したコージェネレーションシステム
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遮光ネット
群馬工場新棟の大規模空調設備(AHU)では、生産環境維持に重要な温度コントロールと空気循環を最適にしながら、運転コントロールを行うことで省エネルギー化に取り組んでいます。
大規模空調設備(AHU)
- 【対応内容】
- 1)大規模空調の非稼働時の運転停止
- 2)コンプレッサーの出力制御
- 3)空調用冷水・温水のポンプの速度制御及び冬期の停止
- 4)エリア分けの空調オフタイマーの設定 等々
大規模空調設備(AHU)
<使用電力の削減効果>
- 2020年 平均
569,723Kwh -
19.7%
削減 - 2021年 平均
457,260Kwh -
8.2%
削減 - 2022年 平均
416,635Kwh -
2.9%
削減 - 2023年 平均
404,607Kwh
工場周辺地域の環境保全活動
化粧品製造を行う工場として、製造に使用している水だけに関わらず、2023年より、「全国水環境マップ実行委員会」が主催する全国的な水環境の調査に参画・協力することで、近隣の水環境・資源のおかれている状況の調査し、地域の環境保全へつなげていく取り組みを行っています。
この調査結果は、「身近な水環境の全国一斉調査」として公開されています。https://www.japan-mizumap.org/
(調査実施場所)狭山工場:入間川・不老川、群馬工場:広瀬川・粕川、(仮称)南アルプス工場:御勅使川
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